自担の夢が私の夢

美少年が大好き過ぎる人が書いてるブログ

暖かい魔法のおすそわけ 魔女の宅急便を見て

魔女の宅急便本日大千穐楽。おつかれ様でした。

 

コロナの感染者数を毎日TVで見ながらヒヤヒヤしてました。最後までカンパニーが駆け抜けれて本当良かった...

備忘録としてブログを残します。

私が入ったのは大阪初日になります。

ちなみに昼公演は1階から夜公演は2階から見させて頂きました。メルパルクホールは本当狭くてどのお席も見やすかったです。ありがたい会場でした。

(感想書きますが舞台詳しくないし、本当自分備忘録なので拙い文章失礼します。)

 

とにかく非常に心がポカポカしました。

何が良いって色んな世代の人が見てもそれぞれに必ず刺さる所。

キキやトンボと同じぐらいの方は自分と重ねて胸熱くなるだろうし、少し年上の方は純真に夢を見つめていたあの頃を思い出すだろうし、親目線から見れるのもいい。子供の成長を見守る大切を感じます。また自分自身の幼い頃に見てた夢を思い出して、自分の中にある小さな魔法を探す旅に出ようかなと思える人もいるかも。

コロナ禍の中、希望を照らすような非常に暖かい作品でした。演出の岸本さんも言ってたけど、今この時代だからこそこの時だからこその魔女の宅急便だったと思います。夢はいつでもどんな時でも人を支えて道標になってくれます。

素敵な作品を本当にありがとうございました。

 

では!私が見た那須くんが演じたトンボについて書きたいと思います。

全て自己満です。失礼します。

今回那須くんが演じるトンボは14歳です。

演出家の岸本さんがとにかくジャニーズではあってはならないと。19歳のジャニーズ那須雄登が14歳の無垢な少年を演じる。

この部分特に私は岸本さんの演出素敵だなって思ってた事があります。

トンボって男の人の中にみんな持ってる少年の部分。(那須くんも実際言ってるけど)元々那須くんの中にいるトンボをいかに出していくかがポイントで、岸本さんは始めに那須くんに自由に演じさせ、那須くんを見てトンボを作ったと言っていました。

トンボは那須くんそのものなんですね。

全てでは無いけど(後ほどそれも触れます) 

アイドルって"演じる"部分があるしそれがプロなんだけど、岸本さんがジャニーズであってはならないと那須くんに言ったのは、むしろ等身大の那須雄登のトンボを出せって言う事なんだと解釈してます。

(もちろんダンスや目線も舞台の上でジャニーズでは伝わらない部分があるも含むけど)

那須くんの中に住み続ける少年=那須トンボ

トンボを演じる事は自分を解放させる事で自分の底にある忘れかけてる1番大切な何かを再確認できる。ある意味再生を感じるように思えました。

 

那須くん演じるトンボはとにかく目がキラキラしててあどけなかったです。台詞はゆっくり丁寧。人に届くような感じ。とにかく顔全体で笑う。身振り手振りが幼くて子供っぽさ全開でした。那須くん自身、幼く見せる為に口角を上げて子供っぽさを作ったと話してたし後はやはりオリジナルのトンボも口角が上がってる。那須くんなりのトンボではあるけどトンボのイメージもきちんと演じる。走り方もトンボだ!って思いました。

魔女宅カンパニー皆さんに言える事なんだけど、劇場版の魔女宅が頭にあるからついキャラクターと重ねて見てしまいます。それぞれの役になりきって自分達独自を追求しながらもオリジナルも尊重してる役作りが素晴らしいなぁと見させて頂きました。

那須くんがトンボやりきりながら自分の中でのトンボを演じる。がまさにそれだったのだと思っています。

そんな那須トンボの中で私が印象に残ってる台詞があります。

キキが自由に空を飛べる事に対して

『努力して飛べた方が絶対楽しい』

あの台詞めちゃくちゃ好きです。

努力をして色んな事を実現させ掴もうとしてる那須くんらしい台詞だなと。

そして。これは昼公演後友達とLINEで話して教えて貰ったのだけど、トンボがキキが宅急便をやると決めて空を飛ぶのを眺めてる顔が凄く切ないと。

私は昼公演のお席が恵まれた席ではあったけどその辺り少し見づらい所で夜公演しっかり見たんですが、それは切なげな顔をしたトンボがいました。

"彼女が空を飛べるから気になるのかな"

トンボは自分がずっと夢見ていた空をスイスイと飛ぶキキを見て嫉妬、そして恋心を抱きますが、男としてのプライドがあるから飛べたら彼女にこの気持ちを伝えると決めます。

キキと喧嘩をした時にも"同じように並んで空を飛べたら君の気持ちが分かるかな"と悩み、キキが体調を崩して倒れた時には危険を顧みずにキキの代わりに空を飛ぶ決意をします。

考え方や恋人に対する自分の立ち位置とかちょっと見てて那須くんぽいなぁなんて思ってしまった私がいました。

夢が叶ったトンボがめちゃくちゃ弾ける所を演じるのが楽しみと那須くんは言ってたけど、私が見たトンボは弾けるというか感極まってて本当に何とも言えない顔をしてましたね(思い出して泣きそうになります)

子供のような顔してたトンボがキキと出会い、成長する事で次第に大人の顔に変わっていく。その変化を那須くんは見事に演じてた。岸本さんも言ってましたけど"目"ですよね。目が違ってました。

それから余談的な感じで私のお気に入りシーンがあります。ダンスパーティーの招待状を持ってパン屋にトンボが来るシーンです。

そこには黒猫のジジがいます。

カウンターにいるジジにそっと近づくトンボ。

基本トンボはみんなに積極的な性格という設定ですが、ジジにそーっと近寄ってたりそっと触ってたり。動物に対するちょっとした気遣いというか優しさ。きなこちゃんを飼ってる那須くんがそこに見えた気がして愛おしく好きなシーンです。

とにかくジジとトンボの2ショットがかわいくて、Eテレ見てるのかと錯覚しました。(偉い人オファー待ってます)

ここでは書いてないシーンも沢山ありますが

本当どの那須トンボも愛おしいです。

 

舞台はナマモノで演者同士のぶつかり合い。

その日その日が違います。

東京、名古屋、大阪。ずっと駆け抜けてきた那須くん。舞台は回数を重ねていく事でいろんな事が見えると聞きます。最後の最後にはどんな魔女宅になったのか。那須くんはどんな景色を見てたのかな。

千穐楽は泣いてしまったと聞きました。

コロナ禍の緊張感の中DREAM BOYSが終わりすぐ新しい稽古。初外部。いろんな気持ちがあったと思います。本当に強い精神力で乗り切った那須くん。

心からの感謝とお疲れ様を贈りたいです。凄く凄く頑張ったと思うから。

 

最後に

トンボは那須くんの中にある"夢"そのものだと私は思っています。

これから先も那須くんの中にある夢を一つ一つ実現させていく時に、きっと辛かったり色んな事があると思います。そんな時は岸本さんが那須くんに贈っていた言葉に

魔女の宅急便と出会った事でこんな事考えるようになった、と言って欲しい』と言ってましたよね。技術的な事はもちろんだけど、那須くんが何かの壁にぶつかった時にはまた那須くんの中のトンボに会いに行って欲しいです。そしたらきっとトンボは那須くんに向かって口角をきゅっとあげて

『努力して飛べた方がきっと楽しいよ!!』

って笑ってくれると思うから。